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『てんやわんや』渋谷実

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『てんやわんや』
渋谷実

1950年 / 松竹 / 白黒 / 96分


  • 監督 渋谷実
  • 原作 獅子文六
  • 製作 山本武
  • 脚本 斎藤良輔 荒田正男
  • 撮影 長岡博之
  • 音楽 伊福部昭

出演

  • 佐野周二
  • 淡島千景
  • 志村喬
  • 薄田研二
  • 藤原鎌足
  • 三島雅夫
  • 三井弘次

1948年から翌49年にかけて毎日新聞で掲載された、獅子文六の同名の小説が原作である。太平洋戦争終戦後、疎開先で文六の妻の実家がある、愛媛県宇和島での経験を題材にしている。宝塚歌劇団出身の淡島千景の映画デビュー作であり、この作品で第1回ブルーリボン賞・主演女優賞を獲得した。音楽は『ゴジラ』の伊福部昭。戦前の道徳観に捉われない、新しい芸術運動「アプレゲール」の象徴的作品である。


「ドッグ」こと犬丸順吉(佐野周二)は東京の出版社に勤めているが、都会の空気に馴染めず仕事を辞めようとしていた。社長は自身の故郷である徳島県相生町に静養に行くように勧める。分厚い封筒を託されたまま徳島へ向かうドッグ。東京の「てんやわんや」からやっと逃れられると思ったのであったが、出会ったのは町の青年たちで結成された「四国を日本から独立させる会」。ここでも「てんやわんや」に巻き込まれる羽目になる。田舎暮らしになじんできた頃、ドッグは集落の娘あやめ(桂木洋子)に恋をする。東京から密かにドッグを想う秘書の花兵(淡島千景)が訪れるも、ドッグはあやめに夢中で見向きもしない。結局あやめにその気はなく、社長から渡された封筒の中は艶画だらけ。ドッグは心を入れ替え、東京でもう一度やり直そうと決意する。